研究内容

我々のグループでは神経細胞における翻訳調節と発達障害との関連について研究しています。神経細胞は非常に長い細胞で、その先端部では細胞体から半独立した翻訳調節を行うシステムが存在しています。すなわち、先端のシナプスでは「地方分権」的に翻訳のタイミングを自ら決定することができるのです。この翻訳調節システムにおいてはRNA結合タンパク質とマイクロRNAが重要な役割を果たしています。神経先端部の翻訳調節機構が異常になるとシナプスの構造・機能が影響を受け、知的障害、自閉症などの発達障害になる可能性があることもわかってきました。

我々のグループでは、

1.  脆弱X症候群(遺伝性知的障害)の原因遺伝子産物による翻訳制御機構の解明

2.  神経突起先端に局在するマイクロRNAの局在機構とその役割

3.  シナプス形成に関与するタンパク質の網羅的解析と翻訳調節

を中心テーマとして行っています。

主に神経細胞生物学、分子生物学、顕微鏡によるイメージング等の手法をもとに、これらの研究課題に取り組んでいます。